内野聖陽さん 大好き 【舞台のページ】

 

 


 

 

映像で見る内野さんは、その顔立ちのせいか、冷静で繊細なイメージの役柄が多い。

そのイメージを強引に拭い去ろうとするかのように、

舞台の内野さんは、ありとあらゆる役柄に挑む。

その、一見、無謀にも思われる試みだが、彼は無謀では終わらせない。

たゆまぬ努力で、いつの間にか自分のものにしていく。

その、チャレンジし続ける姿を見ると、私も、目の前の何もかもに頑張ろうというファイトが沸いてくる。

 

 

トランス‘98

‘98 近鉄小劇場

 

「ミセス・シンデレラ」で虜にさせられた内野さんが、すぐ近くの劇場に来られるというので、思い切ってチケットを入手した、初めての作品。しかし、幕が開いてみると、そこには貴公子「光さん」の姿はどこにもなく、ターミネーターおかまのシュワ子がお馬鹿な姿を曝していた。

 

でも、私は、そのギャップにノックアウトされた。私が憧れていたのはフィクション上の人物で、彼はとっくにその先を突っ走っていることを思い知らされたのだが、何故かその攻めの姿勢に惹かれてしまった。演じる楽しさを体現してくれる彼の存在が、演劇好きの私の魂に再び火を灯してしまったのかも知れない。これ以来ずっと、突っ走っていく彼の背中を必死で追いかけている。

 

この舞台は、第三舞台からビデオが発売されている。

今でも、時々引っ張り出して見る。一度目より何度も見る方が面白いかも。

 

野望と夏草

(テレビ中継)

 

これは、内野さんの演技が高く評価された作品だ。しかし、テーマも難しいし、苦悩し続ける内野さんが痛々しい。直に、舞台を観ていないせいもあって、どうしてもストーリーを追うテレビ的な見方をしてしまう私が悪いんだろうなぁ。

 

北の阿修羅は生きているか

‘99 森之宮青少年会館

 

この頃は、まだそれほど大スターでなかった内野さん。この舞台は、文学座の本公演だが、大阪演鑑の人のための公演だったので、あちこちに電話してやっとこさチケットを手に入れた。大きな会場だったけど、空席も沢山。今、チケット争奪戦を繰り広げるたびに、「あんな時もあったなぁ」と懐かしい。

 

内容は、戦時中の極限状態で裏切りをしてしまった男の、その後の苦悩と後悔の物語。あまりにも痛い、つらい舞台だった。

暗い道をトボトボと肩を落として帰った。

 

天涯の花

(テレビ中継)

 

珍しく、いわゆる商業演劇、の舞台。花道なんかが用意されているし、掛け声も掛かる。

内野さんの役どころは、妻に理解を得られない植物専門の写真家で、遭難の末、主人公の清らかな娘と恋に落ちる。まさに、テレビで見るイメージにぴったり。

これを見て、松たか子さんと内野さんとの姿に胸がキュンとしないはずはない、というお話だ。

 

モンテクリスト伯

‘01 シアタードラマシティ

 

こちらも、文学座本公演だが、内野さんがスターになった証しか、一般にもチケットが発売になった。

 文学座公演といいながら、内容は、内野聖陽ワンマンショーというような批判も受けた。しかし、何と言われようとも、内野ファンには堪らない作品だ。

若々しく踊り飛び跳ねる姿から、牢獄でのたうち回る姿や、復讐の炎を冷たく燃やす姿まで、様々な姿が味わえる。ぐふふ。

 

エリザベート

‘02 梅田コマ劇場

 

内野聖陽は、一体どうしてしまったのか?! と思わされた、白塗りに縦ロールの髪。しかも、ミュージカル。

はっきり言って、この舞台は、私は好きではなかった。歌も痛々しいし、とにかく何もかも似つかわしくなかった。「歌唱力の山口、演技力の内野」などと言われたようだけど、まだまだ宝塚歌劇のイメージの中で必死、という感じだったなぁ。

 

ブルールーム

‘02 シアタードラマシティ

 

1人で5役、2人で10パターンの男女を演じていく、というお芝居。

私は大好きだった。肩の力を抜いて見られる、大人の時間、だ。今でも、どの男が好きかなぁ、と考えるのだが、結局、どの男も素敵なんだな。

 

ペリクリーズ

‘03 シアタードラマシティ

 

蜷川演出のシェークスピアシリーズ、期待いっぱいで見た。でも、主演の内野さんの出番が案外少なくて悲しかったな。やっぱり、市村さん、白石さん、田中さんがとても目立っていた。

だけど、若き日のペリクリーズは、すごく素敵。特に、王の前で踊る剣舞は、素晴らしい。DVDが発売されているのだが、何度見ても惹きつけられるのだ。

 

そうそう、最初と最後に客席を通って舞台に現れるのだけど、私のすぐ横を内野さんが通ったのだ。手を伸ばしたら触れそうだったけど、グッと我慢した。

(当たり前か?!)

 

レ・ミゼラブル

‘03 帝国劇場

 

遂に、東京まで出張するようになってしまった。娘2人をジジババに預けて、追っかける。

 

しかし、残念ながら、内野さん演じるジャベールは敵役。出番は本当に少ないのであった。歌は、ずいぶん上手くなっていたが…。

 内野さんにはジョン・ケアードとの大きな出会いになった作品だけど、私にとっては、かなりストレスが溜まった作品。

 

モンテクリスト伯

‘04 アートスフィア

 

昨年の「レミゼ」の仇を討つ、とばかりに、全編内野づくしの、この作品。

チケット入手困難で、あきらめかけていたのを、関東在住の友人Tちゃんが苦労してゲットしてくれた。(ありがとう!!)

 

‘01年と比べて、作品全体が素敵になっていた。舞台装置の使い方も、単調ではなくなっていたし、若手の方の演技もグンと良くなっていた。内野さんは、見た目が、より伯爵っぽくなっている。この作品は、ずっと年齢を重ねれば重ねるほど、後半の伯爵のところが良くなってくるのではないかな?ライフワークとして、演じ続けてほしい。

 ただ、一番好きだった台詞「…メルセデス〜…」がカットされてしまったのは、残念。

 

エリザベート

‘04 中日劇場

梅田コマ劇場

 

 '02年には好きになれなかった作品だったけれど、今回は、ひと目で虜にさせられた。

とにかく、内野さんの進歩のほどが物凄い。まず、ビジュアル面でも、山口トートが前回とあまり変わらないのに対して、内野トートは内野流にシャープに変化している。そして、歌唱力。人間30歳代で、こんなに歌唱力が伸びるものなの?! 私だけでなく、観客みんながびっくりしている様子だった。妖しさも全開だ。

 

大阪公演では、偶然300回記念公演を観ることが出来た。

パパ役の村井さんに「努力という字を写真に撮ったら、この人が写っている」

と紹介された内野さん。納得し、尊敬までしてしまった。(年下だというのに)

 

 もう、きっと観られない。

我が家の車では、この後しばらく、この「エリザ」のCDが鳴り続けていたから、みんな歌えるのだ。しかし、おチビだけは本物の舞台は観ていないから、おチビが大きくなった頃に、再演してくれないかなぁ。

 

箱根強羅ホテル

‘05 新国立劇場

 

井上ひさしさんの舞台に出演、というので、またまた違う内野さんの姿が見られる、と期待して上京。

初めてFCの優先予約で取った席は、なんと前から2列目。目の前に何度も内野さんが立っていて、夢のよう。後ろで組んでいた腕や指は、目に焼きついている。

 

段田さん達との掛け合いも面白く、色んな歌もとても良かった。

再演してぜひ全国を回ってほしい。娘も見たがっているよ。

 

ベガーズオペラ

‘06 日生劇場

 

豪華なセット、豪華なキャストが繰り広げる、楽しい、これぞ演劇、これぞミュージカル。しかも、小手先でこちゃこちゃしてなくて、荒削りな感じがとても良い。

 内野さんのマクヒースは、本当に素敵だ。つくづく思うのだけど、普段の姿を見ると、とても地味で何てことないお兄ちゃんの内野さんが、何故、舞台ではこんなにもヒーローが似合ってしまうのか? 「俺は、女が好きだ」っていう台詞があるけど、見ながら、「私は、内野が好きだ!!」って叫びそうになってしまうよ。

 

 この作品も、東宝からDVDが発売されている。生で観るのと、迫力やテイストはちょっと違うけど、歌の一つ一つを味わうには、とっても良い。

 

メタルマクベス

‘06 大阪厚生年金会館

 

 これまでの内野さんの舞台を観ているから、彼が、「これぞ、自分が演劇に求めていた姿!!」っていうのがよく分かる。周りがどう評価するのかは分からないけど、内野さんがこれまで演じてきたことの全てが活かされている。楽しかっただろうな。

 

 秋のシークレットライブからずっと見てきたけど、やはり、日を追うごとに役柄を自分のものにしていく内野さん。私が観た大阪公演では、すっかりヘビメタなランダムスター(マクベス)になりきっていた。しかも、彼の真骨頂の悲劇のどん底の姿は、切なくてお馬鹿で胸を打つ。

 

 ここのとこ、ずっと、車では、このCDが鳴り続け、我が家もすっかりヘビメタな一家になっているのだ。

 

ベガーズオペラ

‘08 梅田芸術劇場

 

大河ドラマ出演で1年半もの間、舞台から遠ざかっていた内野さんが、舞台に帰ってきた!! 是非ともこの目でその姿を堪能しなければ! と、こちらも気合十分でチケットを3回分もゲットして臨んだ。

 

初演のマクヒースが、優男風だったのに比べて、今回は、まさしく男。荒々しい部分もずるい部分もパワーアップしている。そして、滑稽さもアップ。2幕からは、観客全体に、「この男はどうしようもなく『男』なのだなぁ」というムードが流れ、何を話しても、「やれやれ」といった感じが拡がる。そして、その滑稽さがあるからこそ、時々見せる「涙」や「怒り」や「愛」が心を打つ。

 

3回観ても、まだ全然足らないくらい好きな作品。エリザベートのように、何度も何度も再演してもらいたい。

 

 

 


 

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